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Sトンボ
シャッターチャンス!                 Photo by Yoshimi,G


『バイオリン教本のSevcikはOp.1からOp.9までで、
初心者が使うもので、機械的な練習の連続だ』

世の中では大方そう思われています。

しかしSevcikという人は実は大変な教本を残しているのです。
Sevcikの解説、分析した方法で練習すると、
滑らかに音楽性豊かな音楽を奏でる事が出来る様になる。
難しい技術が短期間で習得できる。
と、
ご存知の先生方は長いことその楽譜を探しておいででした。

私達も本当に長い間あちこち探しました。しかしその楽譜の存在は不明でした。
それが何と!初版から75年振りに再版されたのです。
かの鷲見四郎先生はSevcikの分析、解説したクロイツェルを使われて
短期間で技術の習得をされ、
第一回の音楽コンクールに見事19歳で優勝されたそうです。
その鷲見先生も長いこと探され、とうとうご覧になることなく
逝かれてしまった、幻の楽譜と言っても過言ではありません。

Sevcikは今回再版されたメンデルスゾーンのバイオリンコンチェルトOp.64、
ウイニアフスキーのスケルツォ・タランテラ
を初めとして
ブラームス、パガニーニ、チャイコフスキー、ウイニアフスキーのコンチェルト等
様々な作品について分析、解説をした教本を書き残しました。

今回これほど素晴らしいものがそのホンの一部とはいえ
再版された事は、
バイオリンを弾かれる方々にとって見逃す事はできません。

是非この教本を使ってみて下さい。
Sevcikのイメージがすっかり払拭される事でしょう。

ちなみに上記の鷲見四郎先生と三郎先生は戦時中に
Sevcikの解説したクロイツェルを空襲を避けて庭に穴を掘り
そこに埋めて保管したと言うことまでされたそうです。
Sevcikの教本はそれほどの価値があるものなのですね。

今後Sevcikの残した様々な教本が再版されることを切に願っている、
私もその一人です。

この楽譜の偉大さを長いこと私にお話くださり続けた
I様、本当におめでとうございます。
I様のお話を伺っていなければ、この楽譜が出た事も、
それがどんなに偉大な楽譜であるかと言うことも
知らずに通りすぎてしまった事でしょう。

こんな時、楽譜屋をやっていて本当に良かった!と思います。

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【追記】(2010年7月10日)
おかげさまで、セヴシック(Sevcik)が大反響です!
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hantanyannyan

Author:hantanyannyan
元楽譜検索人。猫飼育人。映画鑑賞人。
このブログは、猫と映画の事を記して行きます。音楽が映像と一体化した時の素晴らしさも是非聞いて欲しいのでこれも書かせていただきます。要するに私の好きなことだけ、書かせていただきます。したいことをして楽しく過すのが幸せになるコツです。これは猫に学びました。